奈良通のお寺 白毫寺!

2018年12月9日

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奈良市周辺で観光というと、多くの人が東大寺・興福寺・春日大社の3つをまわるかと思いますが、実は奈良によく来るという人でもあまり知らないお寺があります。
それが寺です。寺を知っていれば、あなたは完全に奈良通です。


◆白毫寺とは

白毫寺

白毫寺(びゃくごうじ)は、奈良県奈良市高円山の山麓にある真言律宗の寺院です。
天智天皇の皇子である志貴皇子の没後、皇子の山荘跡に寺を興したとされ、鎌倉時代に再建されたそうです。白毫とは,仏様の眉間の白い毛のことで,光を放つといわれています。
観光ガイドブックでもほとんど紹介されていないため、土日でも観光客はあまりおらず、とても静かで心が落ち着くお寺です。
一人で訪れている方が多く、人が歩く音や、風で木々が揺れる音しかほとんどしません。

◆五色椿と美しい庭園

白毫寺

白毫寺は「関西花の寺二十五ヶ所」の第十八番札所です。椿寺とも呼ばれるほど、椿が至る所で花を咲かせています。
注目すべきは、県の天然記念物に指定される樹齢400年の「五色椿」です。立派な樹で、これが椿の樹?と驚きました。
一つの樹に赤色や白色、紅白絞りなど様々な色の椿を咲かせるそうです。4月中旬に私が訪れた時は、残念ながら散ってしまった後でした。
また、広くはないのですが、お庭がとても綺麗です。「石佛の路」という小さな石仏が並ぶひっそりとした小道もあり、千と千尋の世界に迷い込んでしまいそうな雰囲気でした。

◆迫力の閻魔様

白毫寺閻魔

奈良では珍しい閻魔像が収められており、険しい顔をした大迫力の閻魔様を拝むことが出来ます。厄除けのお願いが叶うのだとか。
冥界の十王の一人である太山王もいらっしゃり、自分の四十九日の時にお世話になると思うので、丁寧に頭を下げておきました。
いずれも鎌倉時代の重要文化財なのですが、とても近くで拝むことが出来ます。

◆奈良市を一望する絶景

 山麓にあるため、奈良の街を一望することが出来ます。興福寺、東大寺ももちろん見えます。
若草山よりも標高が低いため、より街が近くに感じます。その分、階段を登ってくるのは少し大変です。段数は133段(19×7 どちらも仏教で好まれる奇数)です。

◆アクセス

車がないとアクセスが少し大変です。バス停から15分前後歩きます。
JR奈良駅、近鉄奈良駅から 
・市内循環バス12分「高畑町」下車徒歩約20分
・山村町・藤原台行きバス13分「高畑住宅」下車徒歩約15分
・北野・下水間行きバス14分「白毫寺」下車徒歩約10分(本数少ない)

「高畑町」「高畑住宅」で下車した場合は南に、「白毫寺」で下車した場合は北に進むと、セブンイレブンがありますので、そこを東に曲がります。進んでいくと写真のような交差点があるので、信号を左折してください。


白毫寺行き方

住宅地を歩いていき、信号のない交差点に出たら右折します。

白毫寺行き方

次に、写真のような小さな交差点を左側の細い道を進みます。

白毫寺行き方

すると、十字路に出ます。白毫寺の看板が出てきますので、後は真っすぐ行くだけです。

白毫寺行き方

難しそうにも見えますが、東に東に進むだけです。少し距離があるので、私は行きはバスで、帰りは白毫寺さんでタクシーを呼んでもらっています。

奈良好きな方はぜひ足を運んでみてください。


Posted by 管理者KUN