不審者と貞子とゾンビ
平日の昼間に、家の中を覗くように見ながらウロつく男性がいる、という不審者情報が入りました。
旦那様が出張で私と奥様が2人きりで家で過ごす日です。
近所の人が警察に一応通報したところ、警察は「巡回を増やします」と。どこの国でも同じですね。
増やすも何も元々そんなに巡回してないじゃんって思ってしまいます。
私のホストマザーは警察官に「次に通報したら急いで来てね。そうじゃないとここに死体が転がっていることになるから。」真顔だったのですが、アメリカ人はよくジョークを言うのでどっちなのだろうと考えていました。
ステイ先の家は、出入り口が3ヶ所あり、すべてにアラームがついています。私は1階で寝て、ご夫婦の寝室は2階にあります。
その夜寝る前に、奥さんから「もしアラームがなったら自分の部屋の鍵を閉めて、扉と窓から1番離れた場所で気配を消していなさい。私がすべてやるわ。出てきていいと言うまで部屋から出ちゃだめよ。」と言われました。
え?え?本気で言ってるの?
「私は自分と家を守るためだったらなんだってするわ。家のどこに銃があるかはすべて把握してるから大丈夫よ。」
私が恐る恐る「そう言った場合は警察に連絡して、奥様も部屋にこもって警察を待った方がいいのではないでしょうか…」と言うと、
「警察が来るのに20分はかかるわ。その時間にみんな殺されるわ。自分を守るには自分が戦うしかないわ。」
「でも、相手も銃を持っている可能性が高いので危ないです。」
「私のが早く撃つわ。私には何の躊躇もないから。」
この会話をしていてふと思いました。
日本のホラー映画というと、貞子などの幽霊ものが多いです。アメリカはというと、今大人気のウォーキング・デッドを代表とするゾンビもの。
これは、日本は火葬するのでゾンビという概念がないためだと思っていたのですが
恐怖に怯えるか、戦うかの国民性の違いもあるのかもしれません。
日本でゾンビが発生したらあっという間に日本はゾンビだらけになってしまうでしょう。私自身ゾンビと戦う方法が分かりません(笑)。
アメリカが家の中で靴を履く文化なのも、いつでも臨戦態勢に入れるからという理由があるかもしれません。
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