アメリカで学んだ英語よりも大切なこと


こんにちは!

アメリカの短期留学で、残念ながら英語はあまり上達しなかったのですが、考え方に色々な刺激を受けました。もっとも刺激を受けたのがアメリカ人のたくましさです。

私の経験上、日本は『熱意』で就職や転職ができたりしますが、アメリカでは『熱意』なんてどうでもいいです。『何ができるか』にしか興味がありません。アメリカでは自分のスキルを身に着けるために大学を重視しています。

「どの大学を卒業したが」ではなく、「大学でどのようなスキルを身に着けたか」が大切です。アメリカの大学の学費は高額なため、日本のように遊び感覚で大学へ行く人はいません。

ホストファーザーは農家の生まれで、あまり裕福ではありませんでした。高校卒業後は工場で働いてお金を稼ぎながらも必死に勉強をし、7年かけて州立大学を卒業して今は日系企業のマネージャーをしています。

ホストマザーは高校卒業後にすぐに就職をしました。20歳で妊娠しましたが、出産前にその男性とは別れ、1人で娘さんを生んで育ててきました。娘さんを育てるために、昼間は仕事、夜は夜間学校に通い、ナースの勉強をしました。娘さんが10歳になるまでは、一日2時間睡眠で子育て・仕事・勉強をしてきたそうです。ホストマザーも8年かけて州立大学の学位をとり、バリバリと働いてきました。

ホストファーザーの娘さんもシングルマザーです。彼女は平日朝5:30に子供を託児所に預けて出勤し、土日は自衛隊で働いています。つまり週7日働いています。今の仕事に就くために、通信教育や夜間学校でスキルを身に着けたそうです。

アメリカが大国である所以は、国土の大きさでも資源の豊富さでもありません。人々のたくましさです。環境や政治に文句を言う前に、自分で行動を起こしているのだそうです。

日本はまだ女性の管理職が少ないですが、女性の管理職の割合は男性と同等です。男性と同様に認められるアメリカをうらやましく思っていました。

しかし、アメリカでは産休・育休合わせて12週しかないそうです。12週以内に復職しなければ、会社は女性をクビにしていいそうです。また、この12週間に国から手当てが支払われることはありません(会社との交渉になる)。日本のような子供手当もありません。アメリカは、本当に女性も男性と同様に働いているのです。

私はこの話を聞いたとき、「どれほど大変か想像もできない」と言ったところ、「想像はできないし、する必要もないわ。ただ、やるしかないのよ。」と。

初めてあのオバマ前大統領の「Yes,we can」の意味が分かった気がしました。「ぼくたちだったらできる」ではなく、「ぼくたちはやるんだ!」というとても強い意味、意志なのだと思います。

アメリカは世界一の大国にも関わらず、いまだに発展途上国のような、高度成長期の日本のようなハングリー精神と強さを持っています。

私たちも国や政治、環境に文句を言うのはやめて、強い自分たちにならなければいけないと強く感じました。

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Posted by 管理者KUN