アメリカでお葬式に出席したお話③

2018年12月2日

アメリカ墓地

墓地へ行く人は車のルーフに紫色の旗をつけます。アメリカ国旗を車の前後につけている人もいます。

出棺をするときはパトカーが来て、道路を一時的に封鎖してくれます。旗をつけた車は霊柩車の後に、途切れないように続きます。信号を守る必要もありません。

対向車は、霊柩車が来たのが分かると、みな車を道路の端に寄せて停めます。対向車なので、交通の都合上は停めてもらわなくてもいいのですが、小さな町の仲間に対する敬意を払っているのです。

ハザードをたきながらゆっくりと連なって走る旗をつけた車、静かに停まって見送る見知らぬ対向車。この光景は胸を打たれました。



ホストマザーは都会出身なのですが、こんなことはないと言います。何もないつまらない田舎町だけど伝統を守る姿勢が好きなのだそうです。伝統は途切れてしまったら伝統でなくなってしまうからと。

墓地に着くと棺桶を下ろし。炎天下の中、神父様のお話です。この日は最高気温36度で
テントの中に入りきれず直射日光をあっ美ていた私は途中からふらふらして来ました。否定したサングラスですが、かけている人がうらやましくなりました。

最後はまた女性の歌です。アヴェマリアでした。なぜか葬儀場の人の生ハーモニカの伴奏で、歌とまったくリズムが合わず、あまりのグダグダ感に何人か吹き出してしまっていました。感動的なシーンなのに。。。

ここでお開きとなりましたが、この後火葬場に運ばれるそうです。私はアメリカでは土葬なのかと思っていましたが、土葬は火葬の10倍以上費用がかかるということでやる人はほとんどいないそうです。

日本は棺桶ごと火葬しますが、故人は鉄の棺桶に入られていたので、火葬場で移すのでしょうか。ちょっとここまで突っ込んだことは聞けませんでした。

お開きになったあと、みな墓場を適当に歩いて帰って行ったのですが、埋葬の人もいるわけで、そしたら故人を踏んでしまっているのではないかとモヤモヤしながら帰宅しました。