日本のおもてなしとアメリカのほったらかし
東京オリンピック誘致のときにあまりにインパクトを与えた「おもてなし」ですが、外国人は「おもてなしはおもってなし」というのを聞いたことがあります。
日本人と違い、自分の意思でなんでも決めていきたい外国人にとっては食事が決められている旅館や、頼んでいないのに気遣いで何かをされるのは嫌なのだそうです。
この大きな文化の違いは日本人がしっかり受け止めておかなければいけないなぁとホームステイしながら改めて感じます。
私は留学生ではないので一日中家にいるのですが、毎日好きにしてくれって感じです。朝食
昼食は家にあるものを何でも勝手に食べてくれと言われており、お昼ご飯何が食べたい?なんて聞かれたこともありません。
はじめは人様の家のものを勝手に食べることに抵抗感があり、よくお腹を減らしていました。誰もケアしてくれません。ほったらかしです。
しかしそれが文化なのです。
ご夫婦とも、朝食も昼食もお腹が減ったら好きなものを食べており、奥さんが旦那さんに用意することもありません。(夕飯は奥さんが準備されています。)
ご飯は大皿に盛られ、自分で好きな量をとり、好きにマヨネーズなりチーズなりトッピングします。どれだけ食べるか、どう食べるか、人が決めることではないのです。
私は高校生の頃、少しだけホームステイの受入をしていたことがあります。正式なステイ先が一時的に受け入れることが出来なくなり、ボランティアを募集していたので、英語に興味があった私は親にきちんと相談すること応募しました。
そのため、研修なども受けていないですし、とにかく大切なゲストとして出来る限りのことをしました。今思えば、ほしいものを聞いたり、おやつまで用意されたり、アメリカ人の彼からしたら窮屈だったかもしれません。
私が今いつも言われているmake yourself at home。私もその時、好きにくつろいでねと言っていたと思います。しかし、make yourself at homeとくつろいでねはニュアンスがイコールではないのです。
日本人だったら、ゲストが冷蔵庫の中を漁っていたら「言ってくれたらいいのに」と思ってしまいますよね。しかし、なんでいちいち言わなきゃいけないんだ!がどちらかというと多数です。
私は今のほったらかしが気楽でとても過ごしやすいです。
日本もおもてなしを頑張ることだけではなく、ほったらかす余裕を持つことが出来たらと思います。
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